サッカー界の「レジェンド」サー・ボビー・チャールトンが設立し、デビッド・ベッカムはじめ多くのプロを輩出した、イギリスの少年サッカースクール「ボビー・チャールトン・サッカー&スポーツ・アカデミー(Bobby Charlton Soccer and Sports Academy / BCSSA) 」 。

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2015年8月27日木曜日

日本人ボビーズに向けて (3) 他国プレーヤーとのコミュニケーション

前記事(2)からの続き

前記事では、身体的・外見的差異よりも「考え方」と「コミュニケーションの取り方」の差異が大きいとお話ししました。

その両方に関係してくるのが「言葉」ですが、このキャンプでは比較的ハードルが低くすんでいるのかも知れません。

イギリスでのキャンプですので、当然英語が標準となりますが、地元イギリス以外の国から来た子供たちは英語を話せる子もいますが、話せない子もいます。

なによりもサッカーそのものが「共通言語」ですので、子供の側でもあまり気にならないようですが、結局のところ、英語が得意でない子でもキャンプ終盤には英語で叫ぶようになってますので、言葉で心配する必要はないでしょう。


ビデオゲームも仲良くなるキッカケ
さて、子供同士のコミュニケーションですが、最初のうちは(年齢が低い場合はとくに)遊びの要素が入った練習をしたり、休み時間にいっしょにビデオゲームをしたり、ボーリングに行ったりして、緊張をほぐしながら色々な形でお互いに接触する時間を増やすよう気を使っています。

早い子だと到着初日で仲良くなる子たちもいますが、これまでの例だとキャンプ1日目の途中あたりから2日目までには、すっかり仲間になっています。



いったん仲良くなれば、あとはコミュニケーションをどうとるかとか、距離のとり方とかに気を向けるようになってきます。

そこで子供によっては、ちょっとしたハードルに直面することがあるかも。
ただ、ハードルといってもまったく攻略不可能なものではありません。
同様のことは日本人の間でも全くないわけではないからです。


以下、子供たちのコミュニケーションに関して気がついたことについて記述していきます。


1)他国の子供たちは、悪いと思った時は悪いとハッキリ言う傾向が強い。

日本の子は、これにビックリしてしまうことがあるようです。

もともと子供はストレートにものを言う傾向がありますので、意外と大丈夫なものですが、お子さんの性格によっては軽く引いてしまうかも。

ただ、事柄には表と裏があります。逆に言えば良い事もハッキリ指摘するということ。

ですので、

「悪いことを悪いとハッキリいう分、褒められたときの信頼性が高い」

と覚えておいてください。

さらに一歩進めて、自分もそうすることで相手を褒めるときの信頼性を高めてはいかがでしょうか。



2)距離感が違う

距離感、パーソナルスペースの問題は、それぞれの文化ごとに違ってきますので簡単にまとめることはできません。

ひとつ言えることは、この種の問題は、中学、高校くらいになって、周りに気遣いができるような年齢になってくると顕在化する問題ではないかと思います。

同時に、この年齢になれば、相手の文化を理解し、尊重しながら、上手に解決できる能力がつきはじめる頃でもあります。試行錯誤して徐々に身につけていく種類の生活スキルでしょうね。

これが小学生くらいだと、ちょっとしたおふざけがケンカに発展しそうになることも。

おふざけはお互い様
おふざけは日本人の感覚からするとキツく感じる時があるかもしれません。

すぐちょっかいを出してくる子がいますが、悪気も陰湿さもなく、わりとカラッとしていますので、ある意味単純といえば単純なのですが、日本人の感覚とは明らかに違いがあることは確かです。

対処については、先の(1)にも関係してきますが、嫌なものは嫌だとハッキリいうことが大事です。言えばたいてい引きますので、軽い口ゲンカ以上に発展することはそうそうありません。われわれ大人も見ていますしね。


現時点では以上2点を挙げておきます。
今後も気がついたことや新しい発見などがあれば随時記事にしていきたいと思います。

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