サッカー界の「レジェンド」サー・ボビー・チャールトンが設立し、デビッド・ベッカムはじめ多くのプロを輩出した、イギリスの少年サッカースクール「ボビー・チャールトン・サッカー&スポーツ・アカデミー(Bobby Charlton Soccer and Sports Academy / BCSSA) 」 。

世界中からサッカー少年少女が集まる1週間の夏休み合宿「サマーレジデンシャル(Summer Residential)」を紹介するブログです。2016年の募集は終了しました。2017年分は予約可能ですが、日程と価格は今秋の発表予定です。


2015年7月18日土曜日

マンチェスター方言「マンク」(序)

方言はどこの国にあるもので、当然イギリスにもあります。

よく知られているのは、いわゆるBBC英語といわれる「容認発音」と比較されることの多い、デビッド・ベッカム先輩も使っていたロンドンの下町なまり「コックニー」でしょうか。

日本で言うとテレビのアナウンサーが話す「標準語」と江戸落語でお馴染みの下町の「べらんめぇ言葉」の違いのようなものです。

コックニーといえば、思い出されるのはミュージカル「マイ・フェア・レディ」。言語学者のヘンリー・ヒギンズ教授が下町の花売り娘イライザの訛りを矯正できるか賭けをするところからはじまるストーリー。

オードリー・ヘップバーンとレックス・ハリソンが主演した映画が有名ですね。
日本を舞台に翻案した作品もありますので、ご覧になればさらにイメージしやすいかも。

次の動画をご覧ください。



「マイ・フェア・レディ」の有名な場面ですが、「The rain in Spain stays mainly in the plain.(スペインの雨は主に平原に降る)」のフレーズでの発音訓練で「エイ」を「アイ」と発音しているところと、コックニー訛りとして知られる「H」を発音しないところにご注目下さい。

英語は苦手という方でも、少なくともヒギンズ教授の英語とイライザの話す英語が違うことはお分かりになれるのではないでしょうか。

さて、ロンドンのコックニーと東京の江戸弁は首都の中の話で、東京を離れれば東北、関西、九州で言葉が違うように、イギリス国内でも地域によって語彙や発音が異なる「方言」とか「訛り」があります。

イギリスの場合、歴史上、イングランド、スコットランド、ウェールズ、アイルランドの4つの国がひとつになって連合王国(United Kingdom)ができあがりました。現在でもワールドカップの代表がこの4つの地域で分かれているのは、このような国の成り立ちがあるためです。この点で日本とは異なる背景に注意する必要があります。

ここで主題となるマンチェスター方言は、イングランド地域の中の方言になります。

そのイングランドの方言には名前が付いているものがあります。例えば、
  • ニューカッスル方言 Geordie(ジョーディ)
  • バーミンガム方言  Brummie(ブラミー)
  • ヨークシャー方言  Tyke(タイク)
  • リヴァプール方言  Scouse(スカウス)
これらに並ぶのが、マンチェスター方言 Manc(マンク)です。

これから不定期になりますが、英会話初心者を想定したマンクに関する簡単な記事を書いていこうと考えています。まずは本稿を「序」としておきます。

ちなみに、予定している内容は、サッカーとは全く別のホームステイ企画の立案とコーディネイトを担当したマンチェスター出身のスタッフが、その企画用にまとめてくれたものです。

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