ただ、比較対象になるような基準がないのもちょっと心苦しいので、ちょっと形を変えて歴代のスキルコンテスト優勝者(2014現在)についてお話しようと思います。
手元に歴代ファイナリストの獲得点数をまとめた資料があります。内容はいわゆる「大人の事情」でお教えできませんが、差し支えない範囲や表現にとどめてチラッと。

歴代1位はデヴィッド・ベッカム。突出してます。
30年もやっていると参加した人数がかなり多いので、上位の点数差は僅差になることは想像に難くないでしょう。
実際2位以下の各点数差はおおむね20ポイント前後の狭い幅に収まっています。
しかしながら1位と2位の差だけは140ポイント。1ケタ数字が違います。
細かくテストの項目を見ていくと、シュートの点数が若干弱いかなと感じるものの、パスで満点を出すなど、すべての項目で高得点。
一番の驚きはロフテッドパス(ふわりと浮かせるパス)の点数です。
ベッカムといえばその精密なクロスが現役時代の武器でしたが、幼少時に「その片鱗を見せる」どころの話ではなく、すでに完成していたと言い切っていいような点数です。
最近の子供たちのデータも併せて見たのですが、その中で一番上手い子の点数の2〜3倍くらいです。
その上手い子でも歴代2位以下との差はそれなりにありますが、特別に驚くようなものではありません。彼が突出しすぎてるといったほうが正確なようです。
まさに怪物としか言いようがないです。
ベッカムばかり目立ってしまいますが、2位以下にも優秀なプレーヤーが揃っています。
以下、あまり語られてこなかった2位以下にスポットライトを当ててみましょう。
表現が変ですが、全員ウィキペディアに日本語で載ってるクラスの選手です(笑)
2位・アイルランド出身の現役プレミアリーグ選手。
3位・最近ブログでも紹介したスペイン出身の現役プレミアリーグ選手。
4位・ベッカム出現までの1位。北欧のレジェンド。
5位・数年前に引退した元リヴァプールの選手(引退時は別のクラブ)。
驚いたのが4位の選手。なんとまだ現役です。(2014年8月現在)
しかも「国家代表」(2014のW杯本大会には出られませんでしたが)。
年齢的には日本のレジェンド、キングカズには遠く及びませんが、すばらしいです。
長く続けていただきたい選手です。
歴代6位以下は比較的最近の記録です。あと何年か経てばプロで活躍するところが見られるのでしょうね。期待です。
6位・イングランド(以下出身国のみ)
7位・アメリカ
8位・イラク
9位・ドイツ
10位・ポーランド
10位以下は集計が途中だったようで、仮データが入っている状態でした。
ただ、そこには以前から日本側スタッフが過去の参加者として名前を把握している多くのプロ選手、例えばプレミアリーグ、イングランドのファンなら誰でも知ってるビッグネームや、最近ツイッターで紹介されていた選手たち(上記歴代3位の選手を除く)が見当たりません。
参加したときの年齢(9歳から18歳までと開きがある)や当時の本人のコンディションなどの要因が大きいと思われますが、いわゆる晩成型の選手が多くいるって解釈したいです。
皆さんがよくご存知のところでは、日本の長友選手が晩成型として有名な選手ですが、
早熟天才型ばかりじゃ世の中おもしろくありませんしね。
今年は2人目の日本人ファイナリストが誕生。来年のファイナル出場権を獲得。
近い将来、このトップテンに日本人がランクインしてくれることを期待しています。
以上モヤモヤした記事で申し訳ないですが、少しでも分かった気分になっていただければ幸いです。
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