インフルエンザが一段落したと思ったら、今度は花粉、PM2.5、黄砂...多くの人にとって、この時期は非常に悩ましい季節。当面マスクが離せなさそうです。
普段の生活ならマスクで十分でも、スポーツとなると話は別。
マスクをしてスポーツしても息苦しいだけですし、メガネをかけてる人ならすぐ曇ってしまい、スポーツどころではなくなってしまいます。
ところが、世の中には「スポーツマスク」ってものが存在します。ご存知でしょうか。
有名なのは、イギリスのレスプロ(Respro)というメーカーのマスクです。
ネオプレン製でやわらかく伸び縮みします。鼻の部分の凹凸にフィットさせる金具がつき、両サイドにバルブがついています。このバルブは一方通行で外気が入らないようになっています。
右のバルブは標準バルブ。左のバルブは排気量の多いスポーツ用。
(注:写真ではバルブを付け替えてます。買った時の状態とは違います。)
写真は、中の人が個人輸入したものです。グレーは再帰反射タイプ。車のライトなどの光を反射させます。私はこれらとは別に純白のサージカルマスクっぽいデザインものも持っており、それらをTPOに応じて使い分けてます。
おかげで今年は花粉症の症状がほとんどなく過ごせてます。
こういったスポーツマスクの長所としては、
1)息苦しくない。
2)メガネが曇りにくい。
3)運動負荷や環境に応じてフィルターやバルブを選択・交換できる。
4)フィルタは結構長持ち(1日1時間程度の使用なら1~2ヶ月くらい)
を挙げることができます。
一方、当然短所もあります。
1)運動負荷が強くなるとやっぱり息苦しくなる。
2)寒いとマスクやバルブの中で結露する。
3)後頭部でベルクロ(マジックテープ)を止めるので上下方向のズレが気になる。
(顔を左右に向けるとずれる感覚がある。ベルクロが繊維にひっかかる。)
4)値段が高い。
5)見た目が怪しい。
サッカースクールのブログで紹介しておいて何なのですが、サッカーには向かないでしょうね(笑)。ハードなランニングでは呼吸がそれなりにキツくなりますので。せいぜいウォーミングアップまででしょうか。
どちらかというと、軽めのランニングやウォーキング、自転車など、一定の深度やリズムの呼吸を行うような運動向きでしょう。主にサイクリング用として売られていることが多いです。
なお、ハードなランニングの場合でも、心肺機能の向上を目的とした高所トレーニングの代替として使うという話も見聞きしますが、当方で実験・実証まではしていないので効果の程ははっきり言えません。
短所3については、私の場合、ゴムひもを縫いつけて頭の上の方を通すようにプチ改造してます。後ろや左右を見る時にずれる感覚も多少緩和されます。
繊維の引っかかりですが、ベルクロはスポーツ系のアイテムに多く使われてますので、マスクに限ったことではないのですが、注意は必要でしょう。手袋や帽子には気を付けて下さい。
短所の4ですが、イギリスからの並行輸入で日本国内より安く買えます。ただし、届くまでに1週間から10日ほどかかってしまうのと、為替レートなどを考慮する必要があります。税関で止められないよう数量や購入総額にも気をつけるべきでしょう。このあたりは手間やリスクと価格のトレードオフでしょうね。安心確実をお求めならアマゾンや正規輸入代理店等で購入されることをおすすめします。
なお、参考までに英語が苦手でも日本語で購入可能な海外ショップを紹介しておきます。
・Wiggle(ウィグル)
・Chain Reaction Cycles(チェイン・リアクション・サイクル)
いずれもサイト内で「respro」を検索すればOK。両者で取扱商品が微妙に違いますので、その点ご留意ください。
最後に、見た目はいたしかたない部分が。でも、使い勝手がやや異なりますが、スカーフタイプという選択肢があります。
あるいはマスクの上から薄手のスカーフかバフ(チューブ型バンダナ)をかぶせるって手も。カラーバリエーションがもっとあるといいんですけどねぇ。
ちなみに、国産でもスポーツマスクがあります。スワンズさんの製品。アマゾンや楽天などでも販売されています。こちらは試したことがないのでなんとも言えずごめんなさい。
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