サッカー界の「レジェンド」サー・ボビー・チャールトンが設立し、デビッド・ベッカムはじめ多くのプロを輩出した、イギリスの少年サッカースクール「ボビー・チャールトン・サッカー&スポーツ・アカデミー(Bobby Charlton Soccer and Sports Academy / BCSSA) 」 。

世界中からサッカー少年少女が集まる1週間の夏休み合宿「サマーレジデンシャル(Summer Residential)」を紹介するブログです。2016年の募集は終了しました。2017年分は予約可能ですが、日程と価格は今秋の発表予定です。


2012年8月22日水曜日

2012年度まとめ(3) 小学生のトレーニング

一口に小学生といっても、高学年になるにつれ、少しずつメニューが変わってきますが、その基本は「Fundamental」トレーニング。

英単語の"fundamental"には基礎とか土台とかいう意味がありますが、この言葉の中には fun すなわち「楽しい」とか「面白い」という単語が隠れています。



つまり楽しみながら基礎を固める、というのが小学生に対するBCSSAの指導方針です。

これはLTAD(Long Term Athlete Development)モデルが基礎になっています。

※BCSSAはこれに若干アレンジを加えているようです。詳しくは本家ブログ「Helping Players Develop Properly」をご参照下さい。英国フットボール協会(FA)もこれに言及しています。PDF文書(英語)
そして全ての課題は誰もが「達成可能」なものであり、きちんと取り組めば必ず達成感が得られるようになっています。



日本ではあまり見かけないバウンスネット。こういった器具を使って練習することもあります。試験的に新しい器具を使うことも。




もちろんゴールキーパーの練習もします。




次の写真で右にいる男性は、日本国内クラスでコーチしているステュアート。彼は以前マンチェスター・シティの下部組織で子供を教えていました。トラフォードのスポーツ・コーチ・オブ・ザ・イヤーを2009,2010と2年連続で受賞しています。



日本で教えているコーチは、イギリスでは敢えて日本人を担当しないようにしています。




いろいろなシチュエーションでトレーニングを行います。



普通、小学生(とくに低~中学年)の語学留学、ホームステイの場合、必ずホームシックになる子が出るのですが、このサマーキャンプでは、今のところホームシックになる子が出ていません

サマーレジデンシャルは練習時間が長いため一人になる時間が少なく、練習も楽しいので、時間が経つのを忘れてしまうようです。

宿舎に戻っても、程よい疲れでぐっすり眠れるため、ホームシックになる暇がないのでしょう。

留学やホームステイを数多く経験してきた日本支局スタッフも、この効果には驚きつつ、おおいに歓迎しています。


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2012年度キャンプまとめ(4) 中学生のトレーニング

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