サッカー界の「レジェンド」サー・ボビー・チャールトンが設立し、デビッド・ベッカムはじめ多くのプロを輩出した、イギリスの少年サッカースクール「ボビー・チャールトン・サッカー&スポーツ・アカデミー(Bobby Charlton Soccer and Sports Academy / BCSSA) 」 。

世界中からサッカー少年少女が集まる1週間の夏休み合宿「サマーレジデンシャル(Summer Residential)」を紹介するブログです。2016年の募集は終了しました。2017年分は予約可能ですが、日程と価格は今秋の発表予定です。


2015年8月25日火曜日

日本人ボビーズにむけて (1) リフティングは上手いに越したことはないが...

「日本人の子供はリフティングがやたら上手い」とは、現地コーチの弁。

写真はイメージです。記事内容とは直接関係ありません。
最初のテストのときに他の国の子供たちも驚いてたようです。
満点の子もいましたので「数字」でもそのことは裏付けられています。

しかしながら…
同じコーチ曰く「(ボールコントロールの観点から)リフティングが上手いに越したことはないが、そのことと試合中に良いプレーが出来るかどうかとはまったく別の話」と。


みなさん、この言葉をどう解釈しますか?

『試合での良いプレーというのは、作戦の理解・実行力、状況の判断力や対応力などなど、身体能力だけでなく、頭脳、メンタルまで含めて総合的に評価されるもの。スキルテストでチェックされる基礎技術はそれを支える土台にすぎない。』

と捉えるのが模範回答ということになりましょうか。


しかし、ここはあえてイジワルな解釈をしてみます。
すなわち「日本人はリフティングにこだわり過ぎじゃないの?」と。

思い当たる節はありませんか?


実は以前から、サマーキャンプだけでなく、国内クラスでも、日本の子供たちのリフティング愛(?)とイギリス人コーチの取り扱いに温度差があるように感じてはいました。コーチがリフティングをさせているところを見た記憶がありません。あったとしても稀でしょう。


一方、日本の子供たちはリフティング好きに見えます。ほんとうに好きかどうかは別として、よく目にすることは確かです。

ちょっとした時間で、せまいところでも気軽に練習できるためかも知れません。あるいはサッカーをやってない人にも理解しやすく受けが良いため、ついやってしまう面もあるのかも。

理由はともあれ、リフティングが基礎スキルだとしても、あくまでいくつかあるスキルのうちのひとつに過ぎず、他がおろそかになってしまってはよくありません。

「過ぎたるは猶及ばざるが如し」=やりすぎはやり足りないのと同じ。


ここではたまたまリフティングを例にしましたが、それに限ったことではありません。
重要なのはかたよってないかどうかです。

好きだから・得意だからやりすぎていないか、きらいだから・不得意だから練習が足りてないものがないか、自分でも気がつかないうちに偏っていないか、ときどき見つめ直すことも大切ではないでしょうか。

ともあれ、リフティングが上手いというのは褒められているわけですので、他のスキルもバランスよく伸ばしていけば、もっと高いところへ行けるはず。

そのために具体的には何をすればいいか。
キャンプに参加した人なら知っていますよね。
行ったことを思い出し、しっかり復習してください。

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