サッカー界の「レジェンド」サー・ボビー・チャールトンが設立し、デビッド・ベッカムはじめ多くのプロを輩出した、イギリスの少年サッカースクール「ボビー・チャールトン・サッカー&スポーツ・アカデミー(Bobby Charlton Soccer and Sports Academy / BCSSA) 」 。

世界中からサッカー少年少女が集まる1週間の夏休み合宿「サマーレジデンシャル(Summer Residential)」を紹介するブログです。2016年の募集は終了しました。2017年分は予約可能ですが、日程と価格は今秋の発表予定です。


2015年11月11日水曜日

マンチェスター名所案内(6) ザ・キーズ(I) 〜 再開発された内陸ウォーターフロント

色々な国の大都市で、産業構造の変化などによって衰退した地域を「再開発」で蘇らせる例が多くみられます。日本でも有明、お台場、みなとみらい21といった「ウォーターフロント」再開発は有名ですね。

マンチェスターではサルフォード・キーズ(Salford Quays / 単にザ・キーズ “The Quays"とも)が代表的な再開発地域です。

2015年8月スタッフ撮影


産業革命以降、マンチェスターで生産したものをリヴァプールから輸出するというのが大きな産業サイクルだったわけですが、内陸部のマンチェスターと外洋に面したリヴァプールを繋いだのが水上交通でした。

産業の発達による運輸量の増加に伴い、運河や港湾設備が整備されていきましたが、マンチェスター側の中心地は、このサルフォードにある「キーズ」でした。



しかし、その後の道路網、鉄道網の発達や、第2次大戦後の産業構造の大きな変化により、水上輸送も徐々に衰退していくことになります。拠点のキーズもかつての賑わいを失い、ついには1982年に閉鎖されてしまいます。

1990年代に入り、世界的な都市再生あるいは再開発の潮流を背景に、IRAテロによる破壊からの復興もひとつのきっかけとなり、マンチェスター全体の再開発が始まります。以前ご紹介したメトロリンクもこの流れの一環で整備されたものです。

この地域も大規模な再開発の対象となり、高層の集合住宅、ローリー・アート・ギャラリーや戦争博物館など最先端の現代建築が続々と造られていくことになります。

とくに最近ではBBCなどの放送局やスタジオなどを擁する「メディアシティUK」が完成し、イギリスの情報発信の一大拠点になったことで注目されています。

2015年8月スタッフ撮影
次回以降は、この地域にある施設をいくつかご紹介したいと思います。(つづく)

参考・公式サイト:http://www.thequays.org.uk/

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